『有機食材』だけで過ごすオーガニックデイは必須です

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ヒトにも毒性高い除草剤の使用が増えている日本

遺伝子組み換え作物栽培と一緒に使われている除草剤グリホサートは、

遺伝子組み換え作物だけでなく、作物の機械での収穫効率がかなり良くなるということから、作物の収穫直前に散布処理する使い方が増えています。

プレハーベスト処理といわれ、雑草が枯れ、収穫する作物も良い感じに枯れて、機械での収穫がやりやすくなり、

更に、小麦においては乾燥され、除菌効果もあり、輸送により良いということもあり、様々な作物で収穫前散布がされて、輸入されるようになっています。

ですが、

この除草剤グリホサートは、さまざまな毒性、

特に発ガン性は以前から明らかになっており

更にこの数年で深刻な他の毒性が明らかになってきているために

世界では使用を禁止する方向になっていたり、

この除草剤を使っていない食品の需要が高まってきています。

一方日本においては

2017年にこのグリホサートの残留基準が緩和されています。

輸入小麦のグリホサート残留検査では、アメリカ・カナダからでは97%・100%検出されています。オーストラリアやフランスからの輸入小麦からも検出されています。

そのため、加工食品であるパン、麺類、お菓子、お酒などからも検出されています。

さらに、国内においても多量使用が継続され、年々増加の傾向にあるのです。

グリホサートの出荷量のデータを見ても明らかです。

グリホサート系除草剤出荷量[トン又はKL]

ーーーーーーーーーーーー
年度  出荷量  前年比
ーーーーーーーーーーーー
2010 4138.5 92.4%
2011  4290.9  103.7%
2012  4534.2  105.7%
2013  4897.5  108.0%
2014  4985.8  101.8%
2015  5156.8  103.4%
2016  5440.6  105.5%
2017  5667.3  104.2%
2018  6164.7  108.8%

国立環境研究所 化学物質データベース

スーパーなどで多量販売されている除草剤には、

グリホサート含有の混合除草剤が多く並んでいます。

ラベルには毒性が高いことなど一切記載されてないため、

その危険性を知らずに使っている人が多いと思われます。

本来は、ごく少量の被爆でも毒性が報告されているため、

散布するときには防備して行う必要がある農薬になります。

それだけでなく、

国内の畑作においても収穫前、プレハーベスト処理への利用は認可されています。

グリホサートを有効成分としている除草剤『ランドアップマックスロード』

という除草剤の適用作物、使用時期を確認すると

様々な作物において収穫直前散布が認可されているのが現状です。

大豆で収穫前日まで使用が認可、

小豆で収穫5日前まで使用認可

いんげんまめで収穫5日前まで使用認可

えだまめで収穫前日まで使用認可

きゅうり、なす、ピーマン、とうがらし類も収穫前日まで使用認可

茶で摘菜7日前まで使用認可

果樹類で収穫7日目まで使用認可

水田作物(水田畦畔)も収穫前日まで使用認可

ラウンドアップ マックスロードの適用雑草と使用方法HP掲載より

北海道で収穫されている大豆7種類のうち、1種類においては2020年の調査でグリホサート残留が確認されています。

その後、民間団体の訴えにより、北海道では大豆にプレハーベスト処理としてグリホサートを使用しない方向に向かいましたが、

他の地域では使用状況は公開されていません。

大豆以外でも、小豆や豆類、果樹などにおいても認可されていることは、

調べるまで知らなかったので、

注意しないとならないです。

虫にだけではない、多様な毒性

ヒトでの疾患や異常(製剤)

発ガン性

急性毒性(皮膚炎、肺炎、血管炎)

自閉症などの発達障害

生殖器への影響 

妊娠期間の短縮

パーキンソン病

腎障害・肝臓障害

マウスに異常や疾患(原体・製剤)

発ガンやDNAの損傷

発達期の脳への影響・行動異常

腸内細菌叢のバランス異常

グルタミン酸受容体の撹乱作用

金属のキレート化

環境ホルモン作用と生殖毒性

DNAメチル化異常(エピジェネティクス異常)

エピジェネティクス異常とは、暴露した個体での影響はなくても、その次世代、次々世代で健康被害、発ガンとも関連、異常が出るということ

実際に使われている農薬の状態で毒性がかなり高まる

グリホサート原体と製材されたランドアップなどの製材については、毒性を比較した研究が多くされており、その違いがあることがわかっています。

加工され、界面活性剤、溶剤、安定剤、防腐剤、染料、乳剤などの添加がされています。

そのことにより、急性毒性が高まっています。

更に、グリホサートそのものでは急性毒性は低いが、ラウンドアップでは慢性毒性が報告されています。

今の農薬の安全性試験には問題点がある

農薬の毒性試験では、農薬原体、この場合はグリホサートの結果を元に安全基準を決めています。

農薬製剤は急性毒性のみ調べられることはあるが、安全基準に考慮されていないのが現状だそうです。

農薬製剤の方が毒性がはるかに高まっているのにである。

そして、その添加剤が何が使われているのかは、公開もされていない。企業秘密となっています。

ヒトの胎盤由来細胞で調査した結果、

製剤ランドアップの方が、原体グリホサートの1000倍も毒性が高いことが報告されています。

それはポリセクトという製剤が、原体アセタミプリドの1000倍毒性が高まっているというデータも同時に発表され、稀な例では決してない、よくあることなのです。

(Mesnage et al, Biomed. Res. Int. 2014)

現在の安全基準に問題ありとする意見は多数あります。

登録するための毒性試験で実施されていない作用とは

1 環境ホルモン作用

EUでは既に厳しく規制の対象

2 発達神経毒性

2019年以降試験項目になっているが必須ではない。試験方法は脳高次機能を調べるのに不十分

3 DNAメチル化異常、3世代影響

摂取個体には許容範囲でも、子供、孫、ひ孫世代には生殖異常、腫瘍などの障害が出ないかの調査。

グリホサートを、妊娠8〜22日のラットに半数致死量、無毒性量の50%投与した結果、親や子ども世代には影響はほぼなかったが、孫、ひ孫世代で腫瘍、卵巣異常、出産異常などの多様な障害が確認されています。

DNAをメチル化させてしまうことによる異常で、一度メチル化がおきると一生元には戻らず、世代を越えて引き継がれていくことで影響が起きていると考察されています。

グリホサートだけでなく、除草剤ビンクロゾリン、アトラジンなどの農薬、ビスフェノールAやダイオキシンなど環境ホルモンでこのDNAメチル化異常、継世代影響を起こすことが明らかになっています。

4 複数の農薬の複合暴露影響

実際にはグリホサート以外の多種類の農薬に暴露しているが、複合毒性は調べていない。

6種類の農薬を低容量(1日の摂取許容量、無毒性量の1/100)で雄ラットに90日間、給水経由で投与したところ、腸と肝臓に関わる重要な代謝系に異常が起こったという報告があります。

1日の摂取許容量とは、“ヒトが生涯にわたり毎日摂取し続けても有害作用を示さない1日あたりの量”と規定されています。その無毒性量の1/100でも異常が起きています

6種類の農薬とは、グリホサート(除草剤)・イミダクロプリド(ネオニコチノイド系)・クロルピリホス(有機リン系)などです。

安全基準値内でも多種類の農薬暴露により、予想外の健康障害が起こる可能性があることが明らかになっています。

5 安全基準を決める毒性試験は製剤ではなく原体

健康であるためにはどうしたら良いのか

グリホサート除草剤の毒性はここ数年で、様々な障害が明らかになってきています。

食べ物と一緒に入る経口毒性だけでなく、散布などによる大気汚染経由での暴露の可能性も出てきています。

また大人よりも子どもの方が尿中でのグリホサートなどの農薬の検出率が高く、検出濃度も高い傾向があります。

成長過程でより影響を受けやすい子どもたちへの汚染は更に深刻になっています。

これら農薬の使用を減らす、毒性試験の強化、見直しをすることは勿論とても重要です。

ですが、現状ではその見通しがなかなか立っていない日本において、

その現状が変わるのを待っているだけでは、健康も、これから先の日本を支えていく子どもたちのためにも良い策とはあまり思えないのです。

また、グリホサート除草剤耐性の雑草が出てきています。

従来の散布方法では除草効果が出ないために、

グリホサート農薬に昔使われていた危険な毒性がある農薬を混ぜて使っていたりと

農薬を使い続けることでの悪循環が始まってきています。

また、今までになかった、虫の遺伝子に直接働きかける農薬も開発されてきています。

この新しい農薬の私たちヒトへの影響は未知です。

知らない間に更に多種多様な農薬散布された食材を

私たちはこれから食べてしまう危険性も増えてきています。

今私たちができること、

それは有機野菜、有機食材へと切り替えていくことだと、

益々その思いを強めています。

幸い、

グリホサートやネオニコチノイド系農薬は

比較的分解されやすく

普段摂っている食材を有機食品に切り替えていくことで経口摂取を抑えることができ、体から排出されやすいことが報告されています。

(アセタプリン、PCBなど難分解性のものは蓄積されやすく、排出されにくいといわれています)

農薬の多種類暴露での健康障害が明らかになってきていますが、

放射性物質と化学物質の同時暴露でも毒性が相乗的に高くなることも明らかになってきています。

農薬だけでなく、ビスフェノールAのようなプラスティック製品など普段の生活で頻繁に使っているものに使われている化学物質もあります。

ビスフェノールAは環境ホルモン作用があり、継世代影響も明らかになってきています。

環境も自分でできることは変えていく必要があるのですが、自分では変えられない部分もあります。

なので、自分ですぐにできることといえば、食で有機食材を摂り入れて、体からこれらの化学物質を排出できるようにしていくことだと思います。

アレルギー改善したい!アトピー改善したい!方には是非摂り入れて欲しい食習慣はオーガニックデイを作ること!

是非摂り入れて欲しいです。

オーガニック食材は今は手に入りやすくなっています。

詳しくは講座で…

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