枝モン、枝元なほみさん進行だからこそ、毎回聞きやすいお話です
タネの話をしようVol.15
いつもおいしいお料理を発信していらっしゃる枝元なほみさんが
私たちの食はどうなってしまうなんだろう?
と思いながら、
ゲスト出演されてくださっている方に疑問を投げかけてくださているので、
とっても分かりやすいのです。
今回もすごく見て欲しい動画でした。
オーガニック牛肉 『ジビーフ』
北海道で1年中外で完全放牧、牧草だけで育てている西川さん。
奈緒子さんは牛を、息子の雄喜さんが豚を飼育されていらっしゃいます。
自然の草だけで生きられる能力が85%と高いアンガス牛を育てています。
何故なら、和牛は自然の中で生きられる力は15%しかないとか。
品種改良されてしまっているから自然の中では生きられないとか。
アンガス牛は零下30度でも外で生きられる、
牛舎はあっても外だけで過ごす牛がいるとか。
なぜそういう牛を選んで、こういう育て方をしているのか?
1キロの牛肉売るためには、食べさせる穀物は8キロ必要。
世界人口の8人に1人は飢餓状態なのに、足りていないはずのその穀物、
一般的な畜産では飼料として95%は穀物を食べている牛がほとんど。
草食動物である牛にとって、穀物は本当は牛の胃にも良くない。
その牛が何割の人の口に入るのか?
牛の健康には良くない、早く大きく育つという生産効率だけを考えた穀物飼料
その穀物を飢餓で苦しんでいる人たちが食べれたら良いのに。
そして穀物中心の飼料で牛はほとんど糖尿病になっているというお話もあります。
口に入れてとろけるお肉ってどうなの?それって本当に健康的なの?
筋肉の隙間に入っている油脂って本来の姿でしょうか?
お肉って筋肉だから、歩いたり、走ったり、運動していれば
ある程度の硬さになるのは当たり前で、健康的な証でもある。
自然に近い状態で育っているから、脂肪はあまりつかない、
ジビエに近いから『ジビーフ』として売られているそうですよ。
今はアニマルウエルフェアということが特に海外では重要視されてきています。
牛にとっても健康に育つこと
人にとってもより良いこと
それは何なのか?
どういう選択を私たちがしていくことがいいのか?
専門家からのお話を聞くと本当にハッとさせられます。
千葉県香取市で有機栽培を始めた橋本さんのきっかけや想いとは?
もうひと方は、台風被害の後から千葉県香取市で有機栽培農家を始められた橋本さん
息子さんは全身アレルギー。
それは毎日、毎食外食が原因だと気がついたこと。
奥様も統合失調症になってしまったこと。
特に次男は喘息で呼吸困難とか。
ご自身もアレルギー症状を抑えるため強い薬を注射しながら仕事をしていて、
食を変えないとどうにもならないことに気がついてしまったのがきっかけだとか。
たとえ外食でも食で体に悪いものを食べさせてはダメでしょう!と思ってしまったということ。
体育大学出身、筋肉も綺麗なピンク色の人はあんまりいない。ピンク色の人は、聞くと小さい時から良いものを食べているとか。
次男はコンビニのお菓子を偏頭痛と一晩中寝込んでしまうとか。
それが橋本さんの有機栽培のお野菜を食べていれば、アレルギーがなおってしまったそうです。
食と体と経済の関連の深さ、そしてそこからくる危機感、本当に近い将来に差し迫っている食の問題点を赤裸々に語ってくださっていました。
放牧豚 アポイ豚を育てている西川雄喜さん
北海道で、放牧豚を育てている雄喜さん、
三重県の有機農業を実践している愛農学園農業高校で学んできた。
手をかけてやる農業に惹かれた。
全寮制で寮に出てくる食事の70%は自分たちで作ったものに感動してその学校を選んだこと。
小さい時から農業をしたいと思っていたこと。
食の現状への危機感とオーガニックの素晴らしい価値
自然に生きてきている人は、やっぱり自然に生きてきているものが良いと感じる。
感覚的にも美味しいと分かる。
命優先に考えられた育て方も、選び方も大事ですよね。
世界の1/3は食料が捨てられている今、
有機栽培は半分位の収量になってしまっても、まかなえるのでは?
穀物を食べている畜産の皮下脂肪が厚くて、その部分は捨てられている。
けれど放牧は脂肪分が0.1%〜0.3%で捨てるところは少なく、ほとんど食べれること。
そして大規模農業の利益率と小規模農家の利益率のあまりの違いも知らなかったのでびっくりしました。
大規模農家は外部委託がかなり大きいから、利益率が1割。
しかも国の補助金も必要。
一方で小規模農家の利益率は5〜6割になるとか。
堆肥も飼料も自分で賄えるからこその高い利益率。
コンビニやスーパーで簡単に手に入るものだけでは、
私たちの健康、そしてこれから先の食のためにいかに取り組んで行けるのか
待ったなしで今すぐにでも行動を変えていかないとならないのをすごく考えさせらた動画でした。
アレルギー・アトピーの子どもたちが増えている原因、
やはり食の影響は大きいと改めて思ったことと、
今だからこそ、ちゃんと食の選び方の知恵を身につける時、
また今度とか言っている場合ではないなと思わされました。
購入先
・「ジビーフ」は滋賀県の肉屋サカエヤさん→https://www.omi-gyu.com/c/homeuse/gibieef
・放牧豚を育てる雄喜さんの「山放牧 アポイ豚」は個人向けセット販売(3000円or4000円)で購入できるそうです。
駒谷放牧 西川雄喜さんTEL/FAX 0146-36-2993(電話番号のかけ間違いにご注意を)
動画配信情報
タネの話をしようVol.15「自然とともにー放牧という育て方&有機農業ー」
https://youtu.be/FHWvaSwEy0
日本の種子(たね)を守る会HP https://www.taneomamorukai.com/
こちらでVol.1〜Vol.15まで見れます→Youtube配信
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